次は何が流行る?話題になった懐かしのトレンドフードをピックアップ

皆さんはトレンドフードと聞いて何を思い浮かべますか?
かつてはテレビや雑誌がきっかけに流行が生まれていましたが、最近ではSNSをきっかけに商品が爆発的に売れる「インスタ映え」「TikTok売れ」という言葉も耳にするようになりました。この記事では1990年代、2000年代のちょっと懐かいトレンドフードから、最近の健康促進に目を向けたトレンドフードまでを一挙にご紹介。また、今度流行るかもしれないトレンドフードも予想してみます。

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懐かしのトレンドフードを覚えていますか?

90年代前半には、「ナタデココ」がブームとなりました。1992年にファミリーレストランでメニューに加えられたことをきっかけに、93年にはマスメディアによって「低カロリーで不思議な食感の食べ物」と紹介したことで爆発的な人気が出たそうです。

また、「TKG」という愛称で親しまれる卵かけごはんは、実は明治時代から日本に存在していたとされます。2005年に島根県で「日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されたことで卵かけご飯に注目が集まり、2007年頃には卵かけご飯に特化した本が発売されたり、専門店が生まれたりとブームになったようです。

2008年頃の大ブームといえば…朝バナナダイエット

2008年に一大ブームとなったのが、朝バナナダイエットです。その人気の高さから、「スーパーでバナナが消えた…!」とちょっとした事件にもなりニュースにも取り上げられました。トレンドのきっかけは、テレビ番組のダイエット企画。タレントが秘訣として紹介したことで、朝バナナダイエットという言葉が一気に浸透しました。
朝バナナダイエットは、朝食をバナナに変えるだけの手軽なダイエット法です。バナナはフルーツの中でも比較的安価で手に入るうえに調理不要という手軽さで、だれでも簡単にできるダイエット法として人気を博しました。
なお、バナナは基礎代謝向上に役立つビタミンB群が豊富であるだけでなく、低GI、便秘解消にも役立つとされています。手軽さだけでなく優れた栄養面から、15年以上たった今でも朝バナナを食習慣として取り入れている方も少なくありません。

2015年頃はスーパーフードがトレンドに!

2015年頃には「アボカド」「キヌア」「チアシード」などのスーパーフードと呼ばれる栄養価が優れた食材が注目されました。2015年といえば、インスタグラムをはじめとしたSNSの存在感が高まった年。芸能人や海外の情報を誰でも簡単に手に入れることができるようになりました。美容と健康意識が高い海外セレブなどがスーパーフードを好んで食べている様子を見て、ブームに火が付いたと考えられます。
参考までに、スーパーフードの栄養価を改めてご紹介します。

<アボカド>

アボカドは、世界で1番栄養価が高い果実としてギネスブックに登録されています。人体に必要不可欠な20種類以上のビタミンと、ミネラルやカリウム、葉酸などを豊富に含んでいます。特に葉酸は女性に欠かせない栄養素ですが、先ほど優れた栄養を持つとご紹介したバナナよりもアボカドの方が葉酸を豊富に含んでいます。

さらにアボカドは、これらの栄養が体内に吸収するのを助ける不飽和脂肪酸を多く含むほか、抗酸化物質であるビタミンEやカリウムも豊富に含まれており、美容の面でも大変注目されています。
アボカドは調理しやすいのも魅力です。カットしてサラダのトッピングにしたり、つぶしてディップソースにしたりなどレシピも豊富。さまざまな食材と組み合わせて食べることができます。

<キヌア>

キヌアは、南米で栽培されている食用植物です。タンパク質やミネラル成分が多いだけでなく、グルテンを含まないグルテンフリー食材としても知られています。

クセのないキヌアはサラダに加えたり、パスタやスープに加えたりと洋風に楽しめるほか、白米のように、もしくは白米に混ぜて炊飯器で炊いて食べることもできます。

<チアシード>

ビタミン、ミネラルを豊富に含み、食物繊維が40%を占めているチアシード。オメガ3系脂肪酸やαリノレン酸など身体に良いとされる栄養を含み、ダイエット食品としても人気のスーパーフードです。無味無臭ですが、コレステロールや中性脂肪を低下するなど、美容や健康に良いと人気を集めています。

チアシードはクセが少なく、ヨーグルトやドリンクのトッピングに使用できる食品です。おやつ+αとして楽しめるのも大きな魅力といえるでしょう。

2020年以降のトレンドフードといえばプロテイン&オートミール!

2020年はコロナ禍によって外出自粛が推奨され、ライフスタイルを見直して、体の内側から健康になるというインナーヘルスやインナービューティーへの意識が高まりました。

自宅で簡単に筋トレやエクササイズをする「宅トレ人口」たちには、タンパク質を補給するするプロテインが人気に。富士経済グループによると、プロテインパウダーの国内市場は約113%の成長をしたようです。

またコロナ太り解消を目的に、ダイエットを始めた方も多くいます。そのような方にダイエット食品として注目を浴びたのが、食物繊維を多く含むオートミールです。海外では以前から馴染みのあったオートミールですが、味が好みでない・食べにくいという理由から、日本ではあまり食べられていませんでした。そんな中、SNSでオートミールの「お米化」の方法が紹介され、お米の代用品として男女問わず人気を集めました。現在ではオートミールを使用したお菓子なども多数販売されています。

今後流行る健康促進フードとは?

これまで、日本で流行ったさまざまなトレンドフードについてご紹介しました。トレンドとなる共通点としては栄養価が高いことだけでなく、ローカロリーであること、さらに調理が簡単であることがあげられます。特に、男女共働きが一般化してきて毎食調理に時間をかけられなくなってきた現代では、栄養価が高く手軽に摂取できるクイック食品が人気を集めることが予想されます。

このことからカロリーと栄養を兼ね備えた冷凍弁当や、
価格が高騰している小麦の代用食品として「米粉」や大豆を原料とした「豆ヌードル」などのプラントベース食品の需要は今後さらに高まるかもしれません。

なお、栄養補助を目的としたサプリメントは、現代において食の定番としてさまざまな場面で活用されています。ある調査では、50~60代の男女の約70%が健康食品やサプリメントを利用しているという結果も。健康促進×クイックフードとして、サプリメントは今後より身近になることも予想できるでしょう。

自分に合った健康促進フードを見つけよう
手軽で栄養価の高いスーパーフードには魅力がたくさん詰まっていますが、自分の身体が本当に必要としている栄養素を補うことが健康への近道です。特定の栄養素を摂るのではなく、全体的な栄養バランスを把握しながら、自分自身の身体に合う食品を見つけることが大切です。そのなかでトレンドフードに目を向け、食を通して時代を楽しむことができれば、より充実した毎日が過ごせるに違いありません。ぜひ参考にしてください。

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